全国各地で猛暑日が観測される中、1906年以降、一度も猛暑日の記録がなく、”100年猛暑日知らず”の涼しい街として有名の千葉・勝浦市。市内の店では保温下着が売り場に。ある男性はコタツに入って晩酌を楽しんでいた。きのうの勝浦の最高気温は27.3℃。関東の他の地点と比較すると5℃以上低いことが分かった。勝浦沿岸の海は水深が深く、海底から上がってきた冷たい海水が海上の空気を冷やし、風に乗って陸地に流れ込むことで涼しい気候になるという。涼しい街として注目を集めるようになった勝浦。東京などから移住してくる人も増え、今年4~5月の移住相談件数は82件。去年の同時期と比べ約2倍のペース。コーヒー店でバリスタとして働く女性も今年東京から移住。まだエアコンを使っていないという。壁を見るとマフラーが。この時期でも寝る時は毛布を使用。一方で移住5年の家族は。キャンプ場を切り盛りする男性。趣味のDIYを活かしながら子育ての環境が良い土地で暮らしたいと家族で東京から移住。移住してきて初めて涼しさに驚いたという。さらに熱中症の不安もなく一日遊ばせられるという意味ではすごく良いと。環境客・移住者の急増に行政も注目。勝浦市と国が費用を負担し、2022年に誕生した、複合リゾート施設「エデン」。1階にはレストラン、2階には天然温泉・屋外プール・サウナなど併設。環境客増加に期待するのは行政だけではない。勝浦のB級グルメとして人気の勝浦タンタン麺だが、この夏から予定しているのが冷やしタンタンつけ麺。冷たい中にある辛さがウケているとのこと。猛暑日知らず効果に期待する市民が多い中、ここ数年続く異常な暑さに35℃以上になる日が来るのではないかとの不安も。
住所: 千葉県勝浦市新官1343-1