海洋進出を進める中国を念頭に政府が防衛力強化を進める“南西シフト”。近年国境の島として軍事的な動きが活発化する沖縄・与那国島のいまを取材。先月から今月にかけて11日間、九州・沖縄の各地で実施された日米共同訓練。日米が連携強化をアピールする会見の地に選んだのが与那国島。与那国島は約111キロ先に台湾がある。人口約1700人の国境の島は度々日米の軍事的な思惑に翻弄されてきた。2007年沖縄の本土復帰後初米海軍の掃海艦が与那国島に入港。当時のアメリカ海軍は入港目的を「友好親善のため」としていたが後に有事を念頭にした「軍事的な港湾利用の調査」が目的だった事が明らかになっている。その後、与那国島には陸上自衛隊・与那国駐屯地が開設された。現在、与那国駐屯地には開設当初の説明になかったミサイル部隊の配備が計画され今年5月には米駐日大使が視察に訪れた。なし崩し的に訓練や部隊が増えていく現状に住民の有志は疑問の声をあげている。
住所: 沖縄県うるま市勝連内間2530