新海竹太郎の紹介。1868年に山形の仏師の家に生まれ13歳の頃仏像彫刻の修業をはじめたが19歳のとき上京した。陸軍士官を目指し近衛騎兵大隊に入営した。しかし士官候補生試験に落第し慣れ親しんだ馬の姿を彫刻した。24歳の時彫刻の道を歩むよう勧められ軍を除隊した。29歳のとき国家事業の大作依頼を受けた。北白川宮能久親王像の制作であった。新海竹太郎は浮世彫刻と名付けた新たな様式も開拓した。冷静かつ謙虚な眼差しで赤裸々な人間の本質に迫らんとした作品は今なお新鮮な輝きを放っている。
住所: 東京都千代田区皇居外苑1-1