中国では不動産不況の長期化で景気減速とデフレへの懸念が強まっているが、全人代では車や家電などの買い替えを促進する考えを示した。上海市では14日からアジア最大級の最新家電の見本市が開催され世界から1000社以上が参加し最新型の冷蔵庫や洗濯機などが展示されている。163インチの超高画質テレビの価格は79万9999円と日本円で約1600万円を超える価格だった。最新エアコンの周りでは熱心に商品を確認し担当者と話し込む中国人の姿があった。家電見本市が行われた上海市では消費刺激策が今月末から年末まで対象となる家電を購入した場合に価格の10%に相当する補助金を還元し上限は千円と日本円で2万円だという。北京市内の書店にはバブル崩壊後に日本で出版された本の翻訳本があり「失われた30年」「就職氷河期」などバブル崩壊を経験した日本から学ぼうという動きが出ていた。中国政府が発表した経済対策でデフレ化を食い止める事が出来るかが注目されている。