中国の去年1年間のGDP(国内総生産)の伸び率は前の年と比べて5%の伸びとなった。政府の掲げていた目標はかろうじて達成した。先行きには不透明感が漂う。個別の指標を見ると不動産開発への投資は−10.6%。消費の回復も遅れている。目標を達成できた要因は中国政府が様々な対策を打ち出し、強力な後押しでなんとか帳尻を合わせたかたち。去年の9月までは経済の失速が顕著だった。危機感を抱いた政府は消費を喚起するために夏以降、家電や電気自動車などの買い替えに総額1兆6000億円の補助金を出した。先月、家電の売り上げが約4兆円に達した。しかし、先週の電気店は閑散としていた。