アメリカ・トランプ大統領は他国に関税を課していく方針は変わらないと強気の構え。アメリカ国内でも経済政策への不安はあり、国民の最大の関心時であるインフレ対策を優先していないとの批判もある。それにより支持率も落としているだが、今のトランプ氏はあまり気にしていない様子で、今後も自らの主張を実行していくとみられる。今日の演説でトランプ氏は関税によって経済に多少の混乱もあると認めつつも長い目で見れば、アメリカは再び豊かになるとの考えを改めて強調した。中国が打ち出した成長率5%前後という数字も、かなり無理をしてひねり出したという印象。実際去年もさまざまな政策でどうにか5%を達成したという状況で中国は相当、アメリカに苦しめられそう。財政赤字の目標をGDP比4%前後まで増やしたが専門家は、この数字について財政出動の規模が不十分だと指摘している。また今日の発表で李強首相は需要が不足していると率直に認めて補助金などの消費刺激策を打ち出したものの株式市場はほとんど反応しなかった。国内経済が厳しい中、習主席としては取引に乗らざるを得ない一方で世論からアメリカに譲歩したと受け取られる取引には応じにくいといえる。中国の面子を立てつつ、実を取るような手をトランプ大統領が出してくるかどうか、これが今後の世界情勢の行方すら左右しそう。