中国で昨日から始まった全人代では、李強首相が政府活動報告を行った。名指しこそしないが、トランプ政権を批判した。トランプ大統領は全人代が開催される直前のタイミングで中国に対し10%の追加関税を課す大統領令に署名し、中国はアメリカの農産物などに追加関税を課す報復措置を発表した。中国にとってアメリカは輸出全体の14.6%を占める最大の輸出先の為、アメリカの追加関税は中国のGDPを0.7%押し下げるとの試算もある。中国の先行きに暗雲が立ち込める中、中国政府は財政赤字の比率を3%から4%まで拡大し景気を下支えする他、買い替え政策などで国内諸費を拡大することを第一の目標に掲げる。