中国ではきのう「独身の日」を迎えた。消費の起爆剤とすべく、ネット通販大手「JD.com」は約100万円の電気自動車をネット販売した。今年のトレンドは「量から質へ」。売れ筋は激安旅行チケット。「独身の日」といえば、これまでは派手なイベントが行われてきたが、最近では影を潜めている。その背景にあるのが景気減速に伴う消費の低迷。今月3日、アメリカのコーヒーチェーン大手「スターバックス」は中国事業の経営権を一部売却すると発表した。国民の節約志向が高まる中、中国は訪中観光客を呼び込むことに力を入れている。ロシア人観光客は「北京はとても美しい都市だ。モスクワのようだ」、アメリカ人観光客は「桂林と上海にも行く。きのうは万里の長城にも行った」などと話した。消費が低迷する中、訪中観光客の爆買いを狙っている。これにより長引く消費低迷を打破できるのか。
