NATO（北大西洋条約機構）首脳会議に日本から出席する岸田首相は午後、米国・ワシントンに向け出発する。訪問のポイントについて。NATOのパートナー国である日本の首相の首脳会議出席は3年連続。軍事協力を進めるロシアと北朝鮮や台湾周辺で軍事活動を活発化させる中国の動向を踏まえ、岸田首相は「ヨーロッパとインド太平洋の安全保障は不可分だ」との考えを改めて確認したい考え。また、ロシアの侵攻を受けるウクライナと安全保障に関する2国間協定を結んだ国々が支援に関する共同発表を行う方向で岸田首相も参加する見通し。さらに先日就任した英国・スターマー首相と初の首脳会談を行う見通し。岸田首相はその後、ドイツ・ショルツ首相との会談で安全保障や経済分野などでの連携を確認する見通し。9月の総裁選に向けて自民党内の情勢が混沌とする中、政権幹部は「外交と政策に地道に取り組む」と話していて、着実な成果を積み上げたい考え。
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