グリーンランドを狙う米・トランプ次期大統領の意図について。グリーンランドは北極の近くに位置し、NATOに加盟するデンマークの自治領だが、米軍の最北端の基地が置かれている場所。地球温暖化で氷の下にあったレアアースが採りやすくなったり、北極海航路の航行が可能になったりと、中国も関心を示して進出してきている。トランプ氏は「国家安全保障の目的でグリーンランドが必要。応じなければ高いレベルで関税を課すだろう」と発言。デンマーク・フレデリクセン首相は「グリーンランドは売り物ではない」と強く反発している。上智大学・前嶋和弘教授は「グリーンランド購入の本気度は高いが実現度は低い。実現しなくても“NATOへ負担をもっと増やせ”というプレッシャーにはなる」と話した。トランプ氏は「パナマ運河の所有権を取り戻す」「カナダは米国の51番目の州になるべき」「メキシコ湾の名称をアメリカ湾に変更」と発言し様々な圧力をかけている。前嶋教授は「次は日本に防衛費の引き上げなど要求が来る可能性がある」と指摘している。
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