きょうの為替相場の見通しについて、三菱UFJ信託銀行・酒井基成が解説。予想レンジは1ドル145.50円~146.80円。注目ポイントは通貨のユーロとフランス財政。ユーロは対ドルで上昇基調、年初来で約16%の上昇。フランスの2026年度予算案の財政赤字の削減幅は限定的で目標の4.6%を達成できない公算が大きいため、上昇は来週以降一旦落ち着く可能性がある。財政悪化懸念の強まりは通貨安につながる。イギリス・リーブス財務相の辞任騒動で財政不安が再燃し、債権・株・通貨のトリプル安がみられた。フランスの財政懸念が強まると、ドイツ・フランスのスプレッドの拡大を通じてユーロは売られやすくなり、ユーロの対ドルでの上昇も一旦落ち着くとみている。
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