発表されたNATO首脳宣言は次の通り。ひとつの加盟国が攻撃を受けた場合、全体への攻撃とみなして反撃などの対応をとる集団防衛と、大西洋を横断する絆への揺るぎない決意を確認。そして、ヨーロッパの加盟国とカナダは同盟の防衛においてより大きな責任を担うことを確認した。また、ウクライナについては、ヨーロッパの加盟国とカナダがEUとともにことし700億ユーロ(12兆円余)を来年も少なくとも同等の支援を行うことを確認。そして、イラン情勢を巡っては、イランの核兵器の保有は認められない。イランに対してホルムズ海峡での航行の自由、尊重を求めた。内容に関してはトランプ大統領の求めに応じる形。トランプ大統領は、トルコに到着してから各国へ不満を述べることが多かったが、会見では、トランプ「首脳会談は成功裏に終わった。会議の場には、愛情と大きな結束があった」と述べた。他の加盟国からすると、なんとかトランプ大統領を満足させることができた形に。こうした現状についてウォール・ストリート・ジャーナルは、「NATO加盟国はトランプ大統領が離脱をほのめかさなかったことを勝利と捉えている」とした上で、「今やトランプ大統領を満足させることをより低い新たな成功の基準とみなしている」と指摘。そして、NATOの不協和音が垣間見えるのが、首脳宣言には、最後に次回の開催地に触れるのが通例だが、今年は、次の会合を楽しみにしていると締めくくられただけで、次回以降の開催地については触れていない。これについてルッテ事務総長は、アルバニアでやるのは間違いないが、時期は決まっていないと説明。裏を返すと、毎年行われた首脳会議が、来年どうなるかは名言しなかった。表向きは大きな混乱がなく終わった首脳会議ですが、アメリカと他の加盟国との不信感は根深く、NATOのあり方がどう変わっていくかが、世界の安全保障情勢に大きく影響を及ぼすことに。
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