今年のノーベル化学賞に京都大学の北川進さんが選ばれた。北川さんは、金属と有機物の複合体「多孔性金属錯体」を開発した。これは、ナノサイズの微小の穴が無数にあるジャングルジムのような構造。1グラムでサッカーコートに匹敵する表面積を持つものもあり、狙った気体を大量に閉じ込めることができる。さまざまな分野への応用が期待されており、地球温暖化の原因になっているメタンガスなどの気体を取り除いたり貯蔵したりできれば、気候変動やエネルギー問題の解決につながる。日本の研究者が化学賞に選ばれるのは、2019年の吉野彰さんに続いて9人目。日本のノーベル賞受賞者は、個人では30人目。去年平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会と合わせると31例目となった。
