今年2月タイ。首都バンコクから車で2時間でたどり着いたのは、「タムクラセー桟道橋」。大勢の日本人がカメラを構えていて、その先には断崖絶壁を列車が走っていた。みなさん鉄道ファンだった。2016年まで札幌~青森間で運行していた急行「はまなす」は、いまはタイで観光列車に変身した。元日本の車両がタイで活躍している。そんな車両たちを応援するこのツアー。普段は立ち入り不可の場所にも入ることができる。2日間の特別ツアーでは、4ヶ所で日本ゆかりの車両を見学し、一部乗車体験もできるという。最大80人ほどの参加者で、多くは日本からとのこと。マッカサン工場を進んでいくと、キハ40ディーゼルカーがあった。タイで再び走れるように改造真っ最中の貴重なシーンが見れた。日本の中古車両は、整備状態がよく、新車より費用の抑制のメリットもあるとのこと。ツアーはハイライトへ。ノンプラドックへ向かうと、DD51にカメラを向けていた。「北斗星」は上野~札幌間をかつて運行していた寝台特急。DD51は北斗星引退から3年後の2018年、タイにやってきた。資材運搬に活躍しているとのこと。第二の人生を支えるのは、日本の鉄道技術者たち。ボランティアで定期的に訪れてメンテナンスをしているのだそう。DD51を動かす現地スタッフの相談にも乗っているとのこと。エンジンの調子を確認すると、豪快なエンジン音を響かせた。手作業で磨きをかけると、往年の輝きを取り戻した。このツアーはDD51の整備や技術の継承を支援するクラウドファンディング参加者への返礼だという。最後には、運転席に座ることができる体験をした。
