1970年代後半から80年代にかけてごくふつうに暮らしていた日本人が北朝鮮に拉致された事件。国内だけで13人北朝鮮の工作員に拉致されていた。それまで刑事として活躍していた喜多見守和。配属された部署はスパイ活動などを捜査する部署。一連の事件が北朝鮮の影響なのではないかとにらんでいるが確固たる証拠がつかめなかった。任務は北朝鮮の工作員の実態をつかむこと。数年がかりでキーマンとなる工作員に辿り着いた。捜査にのめりこみつつも、喜多見は葛藤をかかえていた。喜多見ガ所属している部署はスパイ活動を調査することで、拉致被害者の救出に直接つながらないことに葛藤を抱えていた。