日本が北極海の研究調査のため、再来年竣工を予定している大型研究船「みらい2」の建造中の様子が、先日初公開された。土屋敏之解説委員が「北極海に面するロシアなどは昔から多数の採氷船を持っているが、ここ数年、中国や英国など多くの国が北極海の探査を行える新たな船を建造している。きっかけになっているのは急速に進む気候変動で、北極海の氷が溶けてきたこと。みらい2は、厚さ1.2メートルの氷を割って航行できる採氷能力に加えて、ドローンや無人船水機なども駆使してデータを集める。北極海が利用可能になれば、資源開発や安全保障上の重要性も高まる。今後、北極海航路が1年を通じて通行可能になるとすれば、それは気温の上昇に歯止めがかからず、生態系の破壊や異常気象もさらに悪化することを意味している」とスタジオで述べた。