WBC2023を選手たちの証言と共に振り返る。大会開幕前、大谷のバッティング練習で日本中を驚かせた。バンテリンドームの5階席に球が飛び、推定飛距離160mだった。そして阪神との強化試合で、フォークを片手でスタンドまで運んだ。打たれた阪神・才木浩人は「マジで悔しい」などと話した。そしてWBCが開幕し、初戦の中国で開幕投手を任された大谷。4回1安打無失点と白星スタートでチームに勢いをもたらした。この試合でバッテリーを組んだ甲斐拓也は、ブルペンは調整した球だったため、ぶっつけ本番で受けていたという。中でも驚いた球種はスイーパーだという。大谷に次ぐヒット数を誇った近藤健介は、韓国戦のセンターオーバーが自身の印象深いシーンだという。近藤が大谷から聞いた打撃論は、一番はバントでホームランだという。一次ラウンドを全勝で突破した侍ジャパン。吉田正尚が特に印象的なシーンとして、ヌートバーの中国戦での1本目は凄くベンチが盛り上がったこと。自身のベストプレーは、準決勝メキシコ戦。3点を追う苦しい展開で、2アウト1・2塁で回ってきてまず1点をとることを頭に入れて打席に入ったという。国を背負って必死に戦ってる中であんなことが起きるのが醍醐味で、シビれるゲーム・ホームランだったという。その後勝ち越しを許して迎えた9回に、大谷が出塁し村上宗隆がヒットを放ち逆転サヨナラ勝ちを決めた。迎えた決勝で、試合前に大谷が「憧れるのをやめましょう」などと語った。9回に大谷がマウンドに上がり、ダブルプレーを決めあとアウト1つとなった。