米国のデトロイトで伝統のモーターショーが開幕した。トランプ氏の大統領就任を控え、メーカーからはEV(電気自動車)関連の補助が見直される可能性などに懸念の声が聞かれた。自動車産業の集積地として知られる米国中西部ミシガン州のデトロイトで開幕した伝統のモーターショー。日本の大手自動車メーカーも含め30を超えるブランドがブースを設けている。このところ米国で需要が伸びているハイブリッド車や人気のSUV(多目的スポーツ車)のEVなどが展示されている。米国ではトランプ氏が今月20日に大統領に就任するが、バイデン政権で導入されたEV関連の税制優遇や補助を見直す可能性も指摘されている。メーカーからは懸念の声が聞かれた。フォード・ファーリーCEOは「EV生産に伴う補助は業界にとって非常に重要。なくなれば大きな影響を及ぼす」と述べた上で、トランプ氏がメキシコなどからの輸入品に対して関税をかける考えを示していることについては、“われわれはサプライチェーンの多くを世界中の国々に依存しているため関税は本当に困難な問題だが、次期政権と協力して乗り越えていく”と述べた。