今年の期限が迫る「ふるさと納税」。返礼品の最新トレンドを徹底調査した。税金の減収に悩まされている都市部。今年度、区民税の1割にあたるおよそ20億円が流出した東京・千代田区では、先月から返礼品の提供をスタート。その一つが、文豪・夏目漱石も愛した創業121年、歴史あるレストラン「日比谷松本楼」の名物・ハイカラビーフカレー。この味を再現したビーフのほか、ポークやチキンなどのルー8個の詰め合わせ。更に、東京・中央区の築地場外市場にある創業110年、佃煮の専門店「江戸一・築地本店」からは、外国人観光客も絶賛の佃煮6種類のセット。江戸一飯田・飯田一雅社長は「築地の市場に店はあるが、それを支えているのが千代田区の工場」と述べた。農林水産物の資源が乏しい千代田区だが、文化を生かした返礼品も。江戸流手打ちそばの体験は、江戸時代に考案された伝統的な技法を学びながら自分で打ったそばを味わえる。