今年、ふるさと納税で人気が集まった返礼品であるお米にトイレットペーパー。ある大手仲介サイトによるとトイレットペーパーを選んだ寄付額は去年の1.5倍。そしてお米は1.2倍に増えた。物価高などの影響で今年は返礼品に生活必需品を求める動きが広がっている。ふるさと納税の返礼品といえば牛肉やかになどの高級品だが今年ふるさとチョイスの寄付件数を分野別に見ると1位が米、2年連続で1位だった牛肉を上回った。さとふるも検索1位は米となっている。南魚沼市の倉庫に積み上がっているのは今年の新米。今、ふるさと納税の返礼品として発送するための箱詰め作業に追われている。米どころ、新潟県南魚沼市では先月までの寄付金がおよそ50億4000万円と去年の同じ時期と比べ11億3000万円余りも増えた。申し込みが急増したのは今年8月以降。その背景にあると見られるのは米の品薄。南魚沼市によるとふるさと納税で米を求める動きがあったのではないかと見ている。1月の能登半島地震や8月の南海トラフ地震臨時情報の発表を受けて防災に関わる返礼品も関心を集めた。ふるさとチョイスによると先月までで防災という表記がある品物への寄付件数は去年の同じ時期の4.9倍と急増している。ふるさと納税を巡っては地方の税収増につながっている一方都市部の多くは税収減に悩まされている。今、こうした都市部で逆襲とも言える動きが見られている。およそ20億円が流出している千代田区では飲食店やホテルが多数立地していることに着目しポイント型返礼品を導入。こちらのQRコードを読み込むと返礼品のポイントを利用して食事をすることができる。また寄付額の3割がポイントの形で付与され飲食店やホテルなどで支払いに使うことができるという。