政府は保有する備蓄米21万トンの放出を決めた。流通の円滑化を目的に備蓄米が放出されるのは初めて。米の価格はどのくらい下がるのか。新米が出回ったあとも高止まりが続いている米。こうした状況を受け、政府は昨日備蓄米21万トンを放出すると発表した。江藤拓農林水産大臣は「必要であればさらに数量を拡大することを考える」と述べた。21万トンのうち初回に放出されるのは15万トン。そのうち5万トンは2年前の米、つまりは古米。農水大臣が、味に違いはないと太鼓判を押した古米。古米の扱い方について五ツ星お米マイスターの資格を持つ西島豊造さんに聞いた。炊いた米を保温する場合、新米は半日から1日持つのに対し古くなった米は数時間で劣化が進むという。古米をおいしく食べるための方法が、米を炊く前に家にある金網のザルを使って簡易的な精米を行う再精米。保管方法のコツも紹介。米は常温ではなく冷蔵で保管することで3倍長持ちするという。西島さんは「政府の倉庫はしっかり管理されている。低温で。食べるとしたら遜色ないと思う」と語った。一般の人のコメント。早ければ来月下旬にはスーパーなどの店頭に並ぶとみられる政府の備蓄米。高騰が続く米の値下がりにつながるのか。宇都宮大学の小川真如助教は「美t熊井制度は食料安全保障上の制度で、スーパーの品ぞろえをそろえるための制度ではない。まずは中食、外食にいくのではと予想。備蓄米が出たらかといってスーパーのお米の価格が一律で500円とか1000円とか落ちることはなく、じわじわお米が足りている感覚を得る形になると思う」と述べた。