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オープニング映像。
ペットボトルの製造を行っているのが今回のガリバー「ホッカンホールディングス」。ホッカンホールディングスはペットボトルの製造だけでなく飲料の充填まで事業を拡大している。
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- ホッカンホールディングス
ホッカンホールディングスの年商は924億、従業員数は2206人。国内とベトナム・インドネシア・マレーシアに製造拠点を構える。ペットボトルをはじめ、缶詰の缶など様々な容器を製造している。食品以外の容器も手がけていて、幅広い用途の容器を製造している。ホッカングループの北海製罐で主力のペットボトルを製造している。ペットボトルは原型のプリフォームを約100℃で加熱し、金型に入れて空気を注入して作る。北海製罐では年間約25億本のペットボトルを作っている。ペットボトルには目に見えない小さな穴があって酸素を通して中身が劣化してしまう。高い温度では酸素の透過が促進されるので、ペットボトルが発売された当初はホット販売の商品ができなかった。そこで開発されたホット販売用のバリアボトルは内面に炭素を蒸着させて中身の品質が保たれるようになった。
飲料のホット販売を可能にしたバリアボトルはホッカングループの北海製罐が開発に成功した。ペットボトルにアセチレンガスを注入し、マイクロ波を照射するとアセチレンガスに含まれた炭素が分解されプラズマが発生。それによって炭素がペットボトルの内側に化学結合する。バリアボトルは酸素の透過率をじゅうらいの10分の1に減らすことができるという。バリアボトルは品質を長く保持できるためコールド用にも活用されている。常温でも鮮度の長く保つことができるしょうゆボトルは二重構造になっている。内側のボトルには空気が戻らないので、しょうゆは空気に触れず鮮度が落ちない。二重容器用のプリフォームは約5年間かけて開発した。北海製罐が国内で初めてペットボトルを浸かった二重容器の開発に成功した。
1921年、北海道小樽市で創業。当初製造していたのは水産物の缶詰の缶。1970年代には飲料用の缶を製造を手がけ始めて、80年代に入るとペットボトルの製造に乗り出す。容器の製造と並行して飲料の充填事業も開始。2005年にはグループ企業を統括するホッカンホールディングスが誕生。開拓者精神で食品以外の容器にも事業を拡大。その一つが国内で初めて開発に成功したFP缶。
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- ホッカンホールディングス小樽市(北海道)
ホッカンホールディングスは2003年には缶に凹凸をつけるための新たな加工法を開発した。缶に高圧の空気を注入しながら加工することで内容物に対して強い缶にできる。ホッカンホールディングスでは飲料の充填事業も大きな柱の一つ。グループ会社の日本キャンパックは年間約29億本の飲料の充填を行っている。製造しているのは大手飲料メーカーの麦茶。従来の製造ラインでは通出した麦茶を高い温度のままボトルに詰めることで細菌の繁殖を防いでいたが熱の影響で風味が低下する。ここで行っているのは無菌充填と呼ばれる充填方法。完全に密閉した無菌空間の中で児童で飲料の充填を行う。充填用ペットボトルもこの同じ工場で製造している。容器のセウィ像と充填を同じ工場で行うことで生産が大幅にアップ。容器と充填の一貫生産は2011年からインドネシアでも始まっている。ホッカンホールディングスではメーカー側に飲料の提案も行っていて、すでに製品化した商品もあるという。地元の自治体が企画した飲料の開発・製造を担った。
池田社長は「成長の糧は海外事業の展開を積極的に行っていくことで今後も引き続き事業拡大に向かっていきたい」と語った。
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知られざるガリバーの次回予告。