きょうのテーマは「新米の品質と価格の行方は?」。本格的に流通が始まっている新米。価格の行方を見るうえで鍵とされているのが品質。農林水産省はきのう、8月31日時点の新米の品質検査、最も出来栄えの良い1等米の比率について速報値を発表。1等米の割合は全国平均で66.5%。去年同期と比べて2.8ポイント上回った。都道府県別で見ると、最も検査料が多かった千葉県は87.9%と去年より5.8ポイント高くなった他、次いで多い茨城県は71.6%。主要な産地新潟県はまだ検査量が少なく44.1%。農林水産省は現時点で、コメの品質はおおむね例年並みだとしている。記録的な高温の影響でコメが白く濁ったように見えるケースも報告されているが、現時点で全体の品質低下に影響を与えるほどにはなっていない。また農家による高温対策も進んでいる。暑さに強い高温耐性品種の導入が全国で広がっている。千葉県では主食用の作付面積の3割以上を高温耐性品種が占めている。1等米の比率が高いことが安定したコメの流通につながる。価格について農林水産省は先月、向こう1年間のコメの需給の見通しを発表。需要を上回る供給量が確保されていて、価格は落ち着いていくとみられるという。今回の1等米比率の調査結果は8月31日時点のもので、1年間で検査される量の6%余。新潟薬科大学・大坪研一特任教授は検査結果について「考えていたより順調という印象」としたうえで、今後については「これから検査結果が出てくる北海道や東北などの品種の動向が大事。1等米の割合が上がり、主食用米の生産量も増えれば、需給が緩和し、価格は安定した方向に向かうのでは」と話していた。
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