1人で食事をするときにはスマホが手放せないという大学生。大学入学後に始めた1人暮らし。コロナ禍もあり1人で食事をとることが多くスマホを見ながら食事をすることは当たり前になっている。どんなふうにスマホを見ながら食事をしているのか、そのふだんの様子を撮影させてもらった。テーブルにスマホをセットする。そしてドラマを再生して食事を始める。見ているのは海外のドラマ。語学の勉強も兼ねているんだそう。するとスマホに手が伸びて今度はメッセージのやり取りをしているよう。食事を再開するが、返事が来たため再び中断する。15分ほどの食事の間、常にスマホを見たり、操作したりしていた。ただ、これは1人で食事をする時間を少しでも楽しむための工夫なんだそう。
なぜ1人で食事をするときにスマホを見たくなってしまうのだろうか。脳の認知と食事の関係について研究する名古屋大学大学院の川合伸幸教授。実は人間が持つある自然な欲求が関係している。それは誰かの存在を感じながら人は食事をしたいというもの。そのポイントは人の声にある。川合教授の研究グループが行った実験。学生を対象に無音の状態でポップコーンを食べたときと人の声を聞きながら食べたときの味の感じ方を比較した。おいしさを6段階で評価してもらったところ人の声を聞きながら食べたときのほうが12%評価が高い、つまりよりおいしく感じたという結果になった。スマホに限らずテレビやラジオなどで人の声を聞きながら食事をすることは食べ物をおいしく感じる効果があると考えられる。ただ1人で食事をするときのスマホの使用にはやはり注意点もある。食べ物への意識がそがれやすいという点。メッセージを打つなど食事以外の動作を頻繁に行うことや小さな画面に集中してしまうことで何を食べているのか脳が認識できなくなり、満足感が得にくく食べ過ぎにつながる可能性がある。
なぜ1人で食事をするときにスマホを見たくなってしまうのだろうか。脳の認知と食事の関係について研究する名古屋大学大学院の川合伸幸教授。実は人間が持つある自然な欲求が関係している。それは誰かの存在を感じながら人は食事をしたいというもの。そのポイントは人の声にある。川合教授の研究グループが行った実験。学生を対象に無音の状態でポップコーンを食べたときと人の声を聞きながら食べたときの味の感じ方を比較した。おいしさを6段階で評価してもらったところ人の声を聞きながら食べたときのほうが12%評価が高い、つまりよりおいしく感じたという結果になった。スマホに限らずテレビやラジオなどで人の声を聞きながら食事をすることは食べ物をおいしく感じる効果があると考えられる。ただ1人で食事をするときのスマホの使用にはやはり注意点もある。食べ物への意識がそがれやすいという点。メッセージを打つなど食事以外の動作を頻繁に行うことや小さな画面に集中してしまうことで何を食べているのか脳が認識できなくなり、満足感が得にくく食べ過ぎにつながる可能性がある。