おばけフォークの凄さについて元メジャーリーガーで日本のプロ野球でも活躍したブラセルさんが探ってくれる。”トランジェクトアーク”はスピードやボールの回転数など全てを制御できる最新のピッチングマシン。世界で唯一千賀のおばけフォークを再現できる。このピッチングマシンは3つの異なる動きをするローラーを制御することで完全なジャイロ回転のボールを投げることができる。ブラセルさんは打席に立ちおばけフォークを体験。「今の軌道を見たら絶対打つのは無理」などと話した。球を再現したピッチングマシンの担当者は「上向きの揚力が働かず重力の動きだけで下に落ちる完全なジャイロ回転だ。その強い回転はボールの縫い目に指をかけることで生み出されていると思う」などと話した。軸が進行方向を向くジャイロ回転のボールは上向きの力が働かず重力で落ちていく。千賀はジャイロ回転を微妙な指の抜き加減で作り出しているという。
実際の試合では他の球種と組み合わせることでおばけフォークの威力は増す。オルソン選手との対決で156キロのフォーシームの後におばけフォークを投げ三振を奪った。このシーンを体感したブラセルさんは「視界から消えるんだ。本当にすごい」などとコメントした。視界から消えたと感じた理由は千賀の投球フォームにある。オルソン選手との打席に投じた全ての球種のリリースポイントは同じだった。フォーシームとフォークは途中まで同じ軌道で来るがフォークは手元付近で急に落ちることで打者は迷って対応しきれないとブラセルさんは語った。