高校野球取材を10年以上続けてきた中で伝えたいことがある。それは甲子園をきっかけに人生を変えたたくさんの球児たち。2人の元球児の“今”を取材。大嶺祐太さん(37)は2006年沖縄・八重山商工のエースととして甲子園に春夏連続出場。この大会で最速151km/hを計測した。離島から甲子園に出たことで人生は一変、甲子園に立つことで自分の投球に自信を持つことができたという。「甲子園で進路の選択肢が増えたことは間違いない」と話す。高校卒業後はロッテにドラフト1位で入団、16年間プロの舞台で活躍した。引退後は子どもたちの育成に力を入れている。更に現役の頃から料理に興味があり、飲食店を経営をしながら自らも厨房に立っている。野球と料理の経験を生かし、先月食育の重要性を伝えるイベントを開催した。大嶺さんは「食育を取り入れれば世界で戦える子どもたちが生まれる」と話している。