去年9月に記録的な大雨を観測した千葉県では広い地域で浸水し土砂災害が相次いだ。千葉県議会で開催された新年度予算案では防災対策の事業に今年度より100億円多い450億円余が計上された。千葉県は危機管理体制の構築と安全の確保といった防災対策を重点的に進めるとして防災県の確立を掲げている。千葉県は土砂災害警戒区域の指定を進めるための予算を今年度の4倍の12億円を計上しており、その背景には去年千葉で発生した土砂災害の数は275件で全国で最多となったためとされる。また内85件は土砂災害のリスクが事前に予測がされていたが警戒区域未指定の地域で発生した。千葉県では地図情報を元にした土砂災害リスクを分析し、警戒区域に指定する候補地を洗い出していたが指定に必要な調査が進まずにリスクがあるのに未指定の地域が9000ヶ所残ってたため、2年後までに指定を終えるとしている。
千葉県長南町は去年9月の大雨で警戒区域に指定されてない8箇所で土砂災害が発生し、道路が寸断されて川の水が溢れた。千葉県は地図情報の地形等から土砂災害のリスク予測があったものの一部で調査が実施されていない。ちば情報マップと呼ばれるサイトでは土砂災害警戒区域を黄色、調査予定のエリアを紫で公開して自分が住む場所にどんなリスクがあるか知るよう注意を呼びかけている。