ベトナム・ハノイから鈴木支局長が中継。ベトナムは旧ソビエト時代から深い結び付きがあり、現地は歓迎ムード。旧ソビエトはベトナム戦争で北ベトナムに軍事・経済支援を行い、戦後ベトナムがカンボジア侵攻で孤立した際も支援した。ウクライナ侵攻による欧米の経済制裁にベトナムが参加しないのも、この時の支援に感謝しているためとみられる。ベトナムと関係を深めているアメリカはプーチン大統領の外遊を認めれば、ロシアのウクライナ侵攻を認めることになると不満を表明しているが、ベトナムは南シナ海の領有権をめぐって中国と対立しており、ウクライナ侵攻をきっかけとしたロシアと中国の接近を警戒し、ロシアを繋ぎ止めたい思惑がある。専門家は「ベトナムはロシアとの良好な関係を維持すれば、南シナ海で中国に対抗するために少なくとも当面はロシアに頼れることを知っている」と指摘した。