東日本大震災から14年。宮城県石巻市の大川小学校では、児童と教職員84人が津波の犠牲となった。南三陸町の防災対策庁舎では、町の職員など43人が犠牲となった。震災による死者は1万5900人、行方不明者は2520人。災害関連死は3808人に上る。東京電力福島第一原発の事故で、多くの人の人生が変わってから14年。国は先月、エネルギー基本計画に原子力を「最大限活用する」と明記。これまで「可能な限り依存度を低減する」としていた原発政策を転換している。福島県では震災から14年たった今も、309平方キロメートルが帰還困難区域のままとなっている。政府は新たに特定帰還居住区域を設け「帰りたい」という住民の希望がある場所に限って、2029年までに避難指示を解除する方針。しかし、この居住区域に入らない地域をどのように解除するのか、方針は決まっていない。被災地には未だ多くの課題が残されている。
住所: 宮城県本吉郡南三陸町志津川字塩入77