今年度の最低賃金の引き上げについての協議が大詰めを迎えている。物価高を背景に労働者側は大幅な引き上げを求めていて、全国平均で時給1050円をにらんだ協議が続いている。最低賃金は全国平均で時給1004円と昨年度初めて1000円を超えた。労働組合側はさらに全国の半分の都道府県で時給1000円を超えるために地方を中心に67円の引き上げを求めている。経営側は大幅な引き上げには反対している。今も議論は続いているが、過去最大だった昨年度の引き上げ額43円を超えて全国平均で1050円程度まで引き上げるかが焦点となっている。