一定のリズムでピクピクと動く薄い物体。神経や筋肉などの細胞に変化できるiPS細胞をもとに作られた心筋細胞シート。この実用化に向け開発されたのが重い心不全の患者に移植する「リハート」という再生医療製品。これまで製造販売は厚生労働省の専門部会で了承されていたが、さらに功労大臣が条件期限付きで承認した。この開発に携わった大阪大学の澤芳樹特任教授はおととし取材したときには「心臓病では死なない世界を作る」と目標を述べていたが、承認を受けて「これまでの人類が持ち合わせなかった治療をついに開発できたのかなと思っています」と話した。もう一つ同様の条件付きで承認されたのは製薬会社のファーマらが開発した「アムシェプリ」。ドーパミンを生み出すもととなる細胞で、パーキンソン病患者の脳に移植することで症状の改善を目指すというもの。世界で始めての実用化は早ければ夏ごろになる見込み。
