東京都の女性は4年前に大腸がんのステージ4と診断され抗がん剤治療を続けてきた。脱毛や全身の湿疹、手足や顔の黒ずみなど副作用による外見の変化に悩まされた。夫に抗がん剤治療をやめたいとこぼすまでに追い詰められていった。脱毛や皮膚の変色について対処できないか病院に相談したところ、紹介されたのは医療用のウィッグのカタログのみで顔の変色やシミを隠すための化粧品などは自分で探すほかなかった。女性は当時を振り返って「自分で探さなければと必死だった。病院に相談やケアなどできる窓口があると助かる」と話していた。がん治療による外見の変化に悩む人は少なくない。国立がん研究センターなどががん患者や経験者を対象に行った調査では約6割が治療による外見の変化を経験し、4割の人が外出の機会が減ったなどと回答。こうした中、外見アピアランスの変化に悩む患者の苦痛を和らげるアピアランスケアの需要が高まっている。ケアには外見を補うことだけでなく心理的、社会的な支援も含まれている。体制はまだ十分ではなく、厚生労働省は今年度から医療機関の体制整備を後押しする取り組みを始めている。記事では外見の変化について相談できる窓口やケアの情報がまとめられたリーフレットも紹介している。
