今日は「汗と上手につきあう服装選び」について。全国に店舗を展開するアウトドアショップでは、冬物や登山用に売ってきたウールを夏物として30種類ほど販売している。夏用ウールは、暑さ対策がアパレル業界で重要になる中、各社が力を入れるトレンドになっている。売りはサラサラ感。夏物はウールの中でも極めて細かい細い繊維を使って柔らかな肌触りを実現。化学繊維の分野では涼しさをゼロから生み出す技術の開発が活発になっている。先月販売されたのはポロシャツやTシャツ、アームカバーなど5種類のシリーズで、汗をかくと生地の温度が低下し、その冷感が長持ちすることを売りにしている。この技術を10年以上かけ開発してきたのが兵庫・西脇市にある女性用下着メーカー。冷感プリントという技術で、清涼効果のあるキシリトールが配合されて、水が触れると温度が下がるという。この技術に大手化学メーカーが提供したのは温度調節ができる糸。冷感プリント技術との組み合わせによって、冷感持続性が1.5倍になったという。