広島市の平和公園にある原爆供養塔に一組の遺族の姿があった。原爆供養塔には原爆の犠牲となった約7万人の遺骨が納められている。813人は名前は判明しながらも引き取り手が見つかっていない。この内名簿に「鍛冶山ミチ子」と記されていた遺骨は、遺族が「梶山初枝」ではないかと身元の特定を依頼。骨つぼに遺髪も残っていたことから広島市は始めてDNA型鑑定を実施した。遺髪からDNAの抽出に成功し遺族のDNA型とも照合、遺骨は梶山初枝さんと特定された。梶山初枝さんは建物疎開の作業中に原爆の犠牲となり13歳で亡くなった。被爆から80年あまりの歳月を経て家族の元へと帰った。広島市は遺髪によるDNA型鑑定に成功したことを受け、氏名など手がかりがある813人の骨つぼを総点検、その結果52人の骨つぼから遺髪が見つかった。新たな遺骨の返還につながる可能性もある。
