内閣支持率の上昇について、政権内ではどう受け止められているのだろうか。支持率回復について、閣僚や総理周辺からは「小泉効果だ」との声が相次いでいる。内閣支持率は先月、政権発足以来、最低を記録していた。コメ対策が回復の一因となったことに、総理周辺は「ピンチがチャンスに変わった」と安堵感をみせている。ある側近は夏の参院選に合わせて「衆議院を解散してダブル選挙をやるべきだ」と主張する。ただ、閣僚経験者からは「小泉大臣の勢いがいつまで続くか分からない。参議院はコメで勝てるほど甘くない」との懸念もあがる。さらに見過ごせないのは、石破内閣を支持する理由として、これまでトップだった「総理の人柄が信頼できるから」が後退し、「他の内閣より良さそうだから」という消極的な理由がこのところ1番になっていること。内閣への積極的な支持を取り戻せるかも課題となりそう。