旧古河邸の2階にはふすまのある部屋が。その先には和室がありコンドルは日本の伝統に則った書院造りを設えた。旧古河邸の一階は主に客人をもてなす空間だが応接室や大食堂などすべてが洋室。2階は古河虎之助とその家族の生活空間で、コンドルは住む人の暮らしに寄り添って和室を中心に設計した。またコンドルの工夫にはふすまの先にはドアがあり、扉をあけると2階のホールへ続く。ふすまと扉の2つの敷居が設けられこれこそがコンドルの仕掛け。洋と和がそれぞれ独立し共存するためにその2つのドアの間には僅かな床の間がある。
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