きょう投開票を迎える台湾総統選。台北市の民進党本部前から日下部正樹が現在の様子を伝えた。医師から政治家に転じ、副総統を努める民進党・頼清徳候補。中国では独立派とみなされている。追いかけるのは国民党・候友宜候補。大陸にルーツを持つ国民党は中国との対話を重視している。戦後台湾では国民党による一党独裁が長く続いた。1990年代の民主化以降は、中国に融和的な姿勢を示す国民と台湾の独自性を強調する民進党という2大政党の対立が基本的な構図となってきた。民衆党・柯文哲候補は元外科医で台北市長を8年務め、若者からの支持が多い。台湾では戸籍がある場所での投票に限られてるため、NGOが若者ら向けのチャーターバスを用意。今回の総統選で多くの若者が第三極の柯文哲氏を支持した理由について、若者へ政治参加を呼びかける団体のリーダーは「小政党より多元的な声で第二政党と競争するのは若者が望んできたこと」と話す。