東京大学大気海洋研究所の宮川准教授が台風7号について解説。今年の台風は去年に比べると南～南東で多く発生。台風6号7号と速度が遅いのが特徴だが、台風はそもそも自走が苦手。コースは風と気圧配置に影響される。偏西風が北に離れているので、日本付近の風が弱く、太平洋高気圧も通せんぼしているので、なかなか進めない。夏の台風は秋よりも迷走しやすい傾向にある。
台風が勢力を維持したまま北上することが多くなった理由は、海面水温の高温範囲が北まで広がっていることなどにより、勢力が衰えないまま近づく台風が増えている。
台風7号は当初関東よりのコースだったのに、なぜ変わったかについて、今回は上空で複数の風の渦が、複雑に台風や太平洋港消え圧に鑑賞しているので、ルートの予測などはいつもより難しいという。
なぜ台風は南から北に動くのか。台風は太平洋気圧の西の端など南風が吹く場所に北に動くため。
大都市を直撃する台風のリスク。その1は車での避難。2019年の阿智風19合では屋外での犠牲者が50人だったが、車内が26人だった。一番危ないのはアンダーパスで、浸水が始まったら車での移動はやめるべきである。
2つ目のリスクは大規模な浸水。2019年の台風19号では東京・八王子市の交差点でマンホールから高さ2mの水が吹き出し浸水した。急激な水位の増加でトイレや排水口などから下水が逆流してくる可能性もある。
リスク3は停電の長期化。2019年のt藍風15号で千葉・市原市のゴルフ練習場の柱が倒壊し、大規模な停電が発生。復旧まで約19日間かかった。長時間の停電に備え、乾電池、モバイルバッテリーなどを用意しておく必要がある。
タイフーンショット計画とは2050年を目標に、台風を人工的に制御する研究。台風の目に無人飛行機で氷や水を大量にまき発達を抑制。台風に発達する雨に雨を降らせて、上昇気流を邪魔し勢力を弱めるというもの。シミレーションによると、台風を消すことに成功した。