日本海に向かって伸びる前線に暖かく湿った空気が流れ込んだ影響できょうは全国各地で雨となった。あすにかけて西・東・北日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定になる見込みで落雷・突風・激しい雨・ひょうなどに十分な注意が必要。きょう未明フィリピンの東の海上に台風14号が発生した。例年8・9月は海面水温の上昇し、熱帯で雨雲の発達が活発になることから台風が発生しやすく、平年で9月は台風が5個発生するが、ことしの発生は2個で統計開始以降、過去最少タイとなった。気象庁はフィリピン沖に台風が発生しやすいモンスーントラフがほとんど現われなかったことが要因としている。10月の平年の台風発生数は3.4個。2019年は台風の接近・上陸で東日本や北日本に大きな被害が出たことから、気象庁は注意を呼びかけている。アメリカ東部では大雨となっている。ニューヨークでは地下鉄構内に水がたまり、多くの路線が運休となった。ニューヨーク州などは非常事態宣言を出した。大雨は日本でも相次ぎ、線状降水帯はことしきのうまでに計23回発生した。気象庁気象研究所などの研究チームの試算によると、2010年までの60年間で1年あたりの発生は平均23回だったが、地球温暖化の影響で平均気温が現在より1度程度上昇すると、約1.3倍の31回に増えるという。