台風19号では栃木県佐野市を流れる秋山川が氾濫し大規模な浸水被害が出た。このとき初動対応に力を尽くしたのが消防団だった。消防署員が駆けつけるまでは、消防団員が住民の救助を行っていたという。佐野市の消防団員はことし4月現在で588人と定数742人に対し約150人不足している。団員を確保しようと市内3000を超える事業者宛てにリーフレットを送付した。また練習技術を競う大会への出場を原則取りやめ、一日に集中して訓練する行事に切り替えた。また現在、統廃合が検討されている。隣同士の団を統合し担当する範囲を広げる変わりに人数を確保する仕組み。消防団の小屋には災害時に必要な資機材を備えてあり、小屋がなくなれば隣の地区を頼ることになる。「機能別消防団員」という仕組みもあり、活動を大規模火災・大雨災害などに絞り込み活動時間を減らして負担軽減に繋げるというもの。