4年前の台風19号で浸水被害を受けた常陸太田市では、被災を教訓に1000人あまりを対象に計画の作成と、避難訓練を行うなどの備えを進めている。計画では、近所や親戚などおよそ1,200人の住民が支援が必要な人を自動車に乗せて、避難所まで送ることが想定されているが、送っている最中に事故を起こした場合、運転していた住民が処理費用を負担しなければならないため、常陸太田市は保険会社と連携し、来年度から災害時の送迎の事故に備えた、新たな専用の自動車保険に市が加入し保険料を負担することにした。費用負担は1台あたり800円から1,800円程度になると見込まれていて、1年を通して避難に至る災害が起きなかった場合、保険料は市に返還される。市では避難支援に必要な車の台数などを集計した上で、費用を来年度予算に盛り込む方針だ。