熊本地震からまもなく2か月。震度5強に耐えた半導体の街は、地域が一体になって半導体人材育成のため前に進み続けている。今週、熊本市で開かれていたのは台湾の人々と話すための無料教室。ここ1年で生徒は倍増。台湾の半導体大手TSMCが菊陽町で稼働してからまもなく2年。町は7月の地震で震度5強を観測したが、地震後もTSMCの第2工場など建設ラッシュが続いている。半導体の設計や部品を製造する機械を手掛ける企業でも、去年、新工場が稼働した。マイスティア・工藤正也社長は「ビジネスに非常に火がついて活況になってきている」と話す。地震後も熊本の半導体産業は世界から注目されている。ドイツから来た方は「熊本にはここにしかいない優秀な人材がいる」と話す。熊本大学のクリーンルームで研究する学生の約9割が県外から来ているという。熊本大学ではおととし、半導体教育に特化した課程を新設。国内では初めてだという。半導体企業で研究していた技術者が教鞭をとり、企業と共同研究も行っている。今後は学内の設備を近隣の大学などに貸し出す予定。熊本大学・大谷副学長は「企業と大学と地域が非常に連帯、一緒に色んなことをやっている」などと話した。民間企業の人材育成に力を入れている。半導体実技総合大学校(水俣市)では半導体の製造現場、本物の材料で研修が受けられる。半導体実技総合大学校・竹内正規校長は「日本の技術の復活を目指して半導体復活すればいいかなと思う」などと話した。
