米国・バイデン大統領は15日、4年間の締めくくりとしてホワイトハウスで退任演説をし「一握りの超富裕層に権力が危険なほど集中している」と指摘し、「彼らの権力乱用を放置すれば危険な結果を招く」と国民に警鐘を鳴らした。具体的な名前はあげなかったが、トランプ次期大統領やイーロンマスク氏を念頭に置いた発言とみられる。さらに連邦最高裁が去年7月にトランプ氏の刑事責任について、大統領在任中の公務としての行動に免責特権を与える判断を示したことに触れ、憲法改正の必要性を呼びかけた。バイデン大統領の最新の支持率は38.9%で、就任直後から20ポイント近く下げて退任を迎えることになる。