教員不足が各地で問題となる中、埼玉県吉川市ではことし4月以降、病気などによる退職や休職が相次いで教員が不足し中学校の一部の教科で授業を実施できないなどの影響が出ていたことが分かった。吉川市教育委員会によるとことし4月以降、病気や出産などで退職や休職をする教員が相次ぎ12校ある小中学校のうち6校で合わせて7人の教員が不足したという。このうち5校では、ほかの教員が授業をカバーするなどしたが、中学校1校ではすべての学年の音楽で必要な時間数の授業や1学期の定期テストを行えず通知表の評価ができなかったほか一部の学年で英語が2週間にわたって自習となる影響が出ていたことが分かった。この学校では2学期になって2人の非常勤講師を採用できたことなどから1学期分のテストや評価は遅れて行ったという。市教育委員会は広報紙やポスターなどで募集を続けているほか退職者の中に短時間であれば勤務できる人がいないか探しているという。