今回訪れたのはさいたま市にある「吉田キャスト工業」。大逆転の主役は吉田舞衣さん。製造しているのは金属を溶かしていろいろな形に成形する鋳造機。鋳造とは熱で溶かした金属を型に流し込み固めて形を作る加工技術のこと。フライパンやマンホールなど様々なものが鋳造によって作られるが、この会社のメインは指輪などを鋳造できる専用機を製造し、ジュエリーメーカーなどに販売している。ロウのような素材で原型を作りそれを柱に複数固定しツリーのような形を作る。その周りを石膏で固めたあと原型のロウを溶かし指輪のかたちの空洞を作る。そして石膏で出来た型を機械の下にセットしその上に溶かす金属をセット。金属を何百度という温度で溶かしたら下の型に流し入れるのだが、ここが最大のポイント。上からの圧力と下からの吸引力によって金属が最後まで行き渡り小さく複雑なかたちや緻密なデザインも表現できる。金属が固まったら水蒸気爆発で石膏を取り除く。石膏を落としきったらあとは職人さんの手作業。柱から切り離し、不要な部分を削り磨き上げる。こうして指輪は完成する。会社の創業者である舞衣さんの祖父・義人さんは元歯科技工士。歯の詰め物などを作る際に鋳造機を使っていたが海外製のものはとても高価。ならばと自ら開発したのが会社の始まり。そしてこの技術はジュエリーに使えるのでは!とひらめき、ジュエリー専用の鋳造機も開発。すると繊細なデザインのジュエリーをハイクオリティーかつ効率的に生産できると評価され海外にも輸出する鋳造機メーカーへと成長していく。現在本社と大阪の工場を合わせて従業員は18人。そして舞衣さんが紹介してくれたのは父で2代目社長の稔さん。幼い頃の舞衣さんは会社に入るつもりは一切なかった。ところが入社のきっかけとなったのが稔さんとの議論を交わしあう関係性。大学卒業後、一度住宅メーカーで働くがいつかお父さんを論破したいとの思いで3年後に入社。しかし当時の経営状況はバブル崩壊などから経営は悪化。さらに舞衣さんが入社した2020年はコロナが流行。どうにか仕事を増やしたいけど鋳造に関する知識も技術もない。そこでまず始めたのがHP。本来、職人技術は強豪にヒントを与えてしまうため門外不出。それをあえて公開することで新たな取引先を開拓できないかと考えた。1年半かけてHPを作り、100件以上の記事を公開。すると舞衣さんの狙い通り問い合わせが舞い込むようになった。しかし無理難題な問い合わせもあったという。そしてとある会社から「チタンのジュエリーブランドを作るため専用の鋳造機を売って欲しい」という相談が入った。しかし相談をしてきた会社は鋳造分野は未経験。機械を納めても使う技術がないと難しいと会社の誰もが取引に反対。
取引を反対された舞衣さんだったが、一旦話を聞きに行くと「難しいからやりたい」と言われ、その思いに負けた舞衣さんは上司の話を振り切って注文をもらってきたという。負けん気の強い舞衣さんは反対されると余計に燃える情熱タイプ。機械を納めるだけでなく鋳造の知識から使い方までをゼロからレクチャー。約2年の歳月を経て、取引先はチタン専門のジュエリーブランドを見事立ち上げた。そこから周りの社員の考えも変わっていき、未知の課題に挑戦する空気が生まれていく。しかしそれだけでは終わらない。舞衣さんのさらなる挑戦を後押ししたのは妹の優衣さん。実は過去にフランスで料理人をしていたことがある。ところが料理人に向いていないと思った優衣さんと鋳造機を使って2人で始めたのが鋳造機の製造をアピールしようと身近なものを次々と鋳造すること。写真をSNSにアップすると2人が鋳造した「シイタケ」が別の業界へ発展した。料理人時代、季節によってお皿を変えていたことをヒントにシイタケをお皿にしたら面白いと思いつき鋳造。するととあるシェフから連絡があり、超高級フレンチで実際に使われることになった。舞衣さんの思いと優衣さんの発想が融合し鋳造の新たな道を切り開いた。さらに本物の盆栽を3Dプリンターなどを駆使してサイズを小さく再現した金属の盆栽。会社があるこの地域は盆栽文化が盛んな町。この文化を世界的に盛り上げるきっかけを作ろうと挑戦中の取り組み。こうした活動で鋳造機の可能性を世界に発信。異業種とのつながりや知名度アップにつながり、会社の売り上げは入社当時の2倍に大逆転。2人の挑戦を見守る父は「こういう雰囲気にしたかった。ベテランはその道にいろんな経験・知見がある反面邪魔になる時がある。常に世の中は変わっていくのでよかったなあと純粋に思う。」などと語った。
取引を反対された舞衣さんだったが、一旦話を聞きに行くと「難しいからやりたい」と言われ、その思いに負けた舞衣さんは上司の話を振り切って注文をもらってきたという。負けん気の強い舞衣さんは反対されると余計に燃える情熱タイプ。機械を納めるだけでなく鋳造の知識から使い方までをゼロからレクチャー。約2年の歳月を経て、取引先はチタン専門のジュエリーブランドを見事立ち上げた。そこから周りの社員の考えも変わっていき、未知の課題に挑戦する空気が生まれていく。しかしそれだけでは終わらない。舞衣さんのさらなる挑戦を後押ししたのは妹の優衣さん。実は過去にフランスで料理人をしていたことがある。ところが料理人に向いていないと思った優衣さんと鋳造機を使って2人で始めたのが鋳造機の製造をアピールしようと身近なものを次々と鋳造すること。写真をSNSにアップすると2人が鋳造した「シイタケ」が別の業界へ発展した。料理人時代、季節によってお皿を変えていたことをヒントにシイタケをお皿にしたら面白いと思いつき鋳造。するととあるシェフから連絡があり、超高級フレンチで実際に使われることになった。舞衣さんの思いと優衣さんの発想が融合し鋳造の新たな道を切り開いた。さらに本物の盆栽を3Dプリンターなどを駆使してサイズを小さく再現した金属の盆栽。会社があるこの地域は盆栽文化が盛んな町。この文化を世界的に盛り上げるきっかけを作ろうと挑戦中の取り組み。こうした活動で鋳造機の可能性を世界に発信。異業種とのつながりや知名度アップにつながり、会社の売り上げは入社当時の2倍に大逆転。2人の挑戦を見守る父は「こういう雰囲気にしたかった。ベテランはその道にいろんな経験・知見がある反面邪魔になる時がある。常に世の中は変わっていくのでよかったなあと純粋に思う。」などと語った。
住所: 埼玉県さいたま市北区吉野町2-269-5
URL: https://www.yoshidacast.com/
URL: https://www.yoshidacast.com/
