ことし山梨県側の登山道は新たなルールを設定。登山者の数を規制するため1人2000円の通行料を徴収。更にこれまで通り任意での富士山保全協力金の支払いも求めている。1日の入山者数の上限を4000人に設定、勝手に入山できないよう登山口に新たにゲートを設置。弾丸登山を抑止するため午後4時〜午前3時の通行を規制。一定の効果は見せているという。静岡県側から頂上を目指すルートでは、山小屋予約の有無などを事前登録するシステムが運用されているが強制力はなし。登山者数は制限せず、通行料も導入されていない。そのため静岡県側に登山客が集中すると懸念の声もある。静岡県側で規制してないため、静岡県側から上ってきて山梨県側に下山する方が山梨の規制のことを熟知していなくて通行料を認識していないといったケースがあるという。登山規制で防ぎきれないのが急変する山の天気。低体温症になるリスクや岩場での転倒など常に危険と隣り合わせ。ことしも五合目救護所にけが人が続々やって来た。台湾から来た女性は転倒し足を痛めた。骨折の疑いがあり救急車で搬送された。救護所の運営は富士山保全協力金などで賄われているが、任意のため支払わない登山者がいる現実も。アルピニスト・野口健、国際山岳医・大城和恵とともに富士登山の規制を徹底討論。富士山頂上写真家・植田めぐみが頂上から世界遺産富士山のいまを中継でリポート。