2024年7月28日放送 12:00 - 12:55 テレビ朝日

ビートたけしのTVタックル

出演者
江口ともみ 阿川佐和子 ビートたけし 野口健 長谷川ミラ 石田健 大城和恵 
(ビートたけしのTVタックル)
富士山の大問題 今年から新ルール導入

ことし山梨県側の登山道は新たなルールを設定。登山者の数を規制するため1人2000円の通行料を徴収。更にこれまで通り任意での富士山保全協力金の支払いも求めている。1日の入山者数の上限を4000人に設定、勝手に入山できないよう登山口に新たにゲートを設置。弾丸登山を抑止するため午後4時〜午前3時の通行を規制。一定の効果は見せているという。静岡県側から頂上を目指すルートでは、山小屋予約の有無などを事前登録するシステムが運用されているが強制力はなし。登山者数は制限せず、通行料も導入されていない。そのため静岡県側に登山客が集中すると懸念の声もある。静岡県側で規制してないため、静岡県側から上ってきて山梨県側に下山する方が山梨の規制のことを熟知していなくて通行料を認識していないといったケースがあるという。登山規制で防ぎきれないのが急変する山の天気。低体温症になるリスクや岩場での転倒など常に危険と隣り合わせ。ことしも五合目救護所にけが人が続々やって来た。台湾から来た女性は転倒し足を痛めた。骨折の疑いがあり救急車で搬送された。救護所の運営は富士山保全協力金などで賄われているが、任意のため支払わない登山者がいる現実も。アルピニスト・野口健、国際山岳医・大城和恵とともに富士登山の規制を徹底討論。富士山頂上写真家・植田めぐみが頂上から世界遺産富士山のいまを中継でリポート。

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像が流れた。

(ビートたけしのTVタックル)
富士山の大問題 新ルール導入で混乱も?

今年から山梨県側で通行料が義務化。保全協力金は任意で徴収。救護所の方の給金に付いて、大城さんは県と市の予算からで、協力金が増えると市や県の負担が減るという。富士山頂から中継。植田さんは毎年2か月頂上で住んでいるという。山梨県側からは1人2000円の徴収。登山規制もあり、午後4時~午前3時までゲート閉鎖。夜中に登る弾丸登山が問題になっているため午後4時にゲートを閉めるという。静岡県側は、人数制限も通行料もなく時間制限もない。大城さんは、入山者の数が多すぎて現実的に厳しい状態なので、まず弾丸登山を減らすことでご来光の渋滞を減らすことができれば来る人の質も担保できるという。植田さんは、夜間登ってくる人は減ったという。石田さんは、日本に限らず世界的に観光に対して資源をどう守るかが議論されていて、オランダ・アムステルダム市は宿泊数を年間2000万泊以内に抑制するため、今後ホテルの新規建設を禁止すると今年4月に発表。長年入山料を取る話で色んな場で議論されてきたが、五合目から山梨県は一部県有地で、8合目からは浅間大社の私有地、国有地などが分散しているという。静岡県側には県有地がないため、県の権限ではなかなかできないという。

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富士山の大問題 5合目~山頂の実情

これまで富士山といえば、軽装すぎる人やマナー違反が続出していた。山梨県が設置した富士山レンジャーは、登山道をパトロールして安全指導やマナーの啓発などを実施している。台湾からきた2人組は、足元はサンダル。レンジャーの指導に従い、5合目のレンタルショップへ戻っていった。富士山の自然を守るため、木の枝や石を持ち出す行為は禁止されている。ルール変更後も軽装登山者やマナー違反は相変わらずの状況だった。

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山小屋で十分な休憩を取らず夜通しで山頂を目指す弾丸登山は、高山病・低体温症のリスクが伴う危険な行為。吉田ルート7合目以上では14軒の山小屋が営業している。鎌岩館ではこれまでの山小屋のイメージを覆すような個室やご来光を拝める部屋も

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夕食は定番のカレーではなく牛丼に温かい味噌汁付き。インバウンド客にも好評。天候悪化が懸念される昼の取材中、6合目で見かけた登山者たち。弾丸登山者は減ったとはいえ一部の登山者による危険な行為が続いていた。富士山の実情(3)「ご来光渋滞」。頂上で日の出を見るため大勢の登山者が列を成す。ルール変更でことしはどうなったのか、取材班は山小屋に宿泊したうえで山頂へ向かった。標高約3450メートル付近、混雑し始めたが問題なく歩ける状況。山頂付近の酸素濃度は平地の約62%。体が順応していなければ高山病のリスクが高まる。夏でも雪が解けきらない富士山。山頂と平地の気温差が20℃に及ぶこともあるため防寒着などの備えがなければ低体温症のリスクが伴う。標高3600m付近、ことしもご来光渋滞が発生。混雑に伴う落石事故への懸念や長時間停滞することで低体温症のリスクにさらされる可能性も。ことしも登山者が殺到する富士山。一方で事故が多発。静岡県側ではことし4人が死亡、山梨県側で2人が死亡。

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富士山の大問題 開山以降 相次ぐ事故

植田さんは、今年は例年よりも天気が悪いのが続いていて、風も強かったり気温が低く、開山日辺りは早朝2℃で風速20mくらいの風が吹いていたという。風速20mは何かにしがみついてでないと歩けない状態の中登山者が訪れていたため事故が多かったという。山城さんは、今年の登山者の動きが変わった印象があるという。野口さんによると、山小屋を予約しちゃったから悪天候でも行った人がいるという。ある一定の条件が悪化したら登山道を閉鎖するくらいしないと、今回のような犠牲がこれからも続くという。軽装の危険について大城さんは、経験や天候、体質により軽装の程度も違い一概に軽装が危ないわけではないという。8合目で低体温症でくる人はきちんと防寒しているが、装備が山に剥いてなかったりなど、教育と装備が伴わないと防ぐのは難しいという。長谷川さんは、海外ではカジュアルにサンダルで登っていくため大前提の違いが日本人とあるとし、富士登山をハイキングと思っているのではと指摘。

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富士山頂上写真家の植田は山頂が寒いと伝えても言葉だけでは伝わりにくいので動画などで配信しているなどと話した。

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富士山の大問題 登山鉄道構想に進展?

ことし導入された登山規制のほかにもオーバーツーリズム対策として考えられている富士山登山鉄道。山梨県・長崎幸太郎知事は「100点満点で世界文化遺産になったわけではない。イコモスは2013年に世界文化遺産に認定した時、来訪者コントロールをせよと」と話した。山梨県が構想する路面電車「LRT」の全容に迫る。

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山梨県が打ち出している富士山登山鉄道構想。麓から5合目までをつなぐ有料道路、富士スバルライン道路上に軌道を整備。騒音や振動が少なく環境に優しい次世代型路面電車(LRT)を走らせることを想定。往復の運賃を1万円と想定した場合、年間約300万人の利用者を見込んでいる。登山鉄道が実現した場合一般車両、バスタクシーはスバルラインを通行できなくなるため排出ガス削減等のメリットがある。路面電車の運行本数を決め完全予約制を導入することで客の数をコントロール、混雑を抑えることも可能に。山梨県内の市町村長のうち半数が賛成を表明。富士吉田市・堀内茂市長は反対を表明。ことし4月に撮影された登山鉄道導入の予定地とされる富士スバルラインの様子。土砂崩れが発生、大量の土砂で道路が寸断。富士山登山鉄道に反対する会が発足、登山鉄道構想の撤回を求め署名活動を行っている。

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富士山の大問題 登山鉄道の是非

富士山登山鉄道について構想は明治時代からあり、メリットとして冬の観光客も増える利益を分散させることができるなど話す。その後知事が代わり鉄道ではなく路面電車で行こうと風になっているなど話した。

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LRTは路面電車のため道路の中に線路がある。野口は基本的に車を止めて路面電車でしか5合目まで行けない状況を作りたいなどと話した。環境負荷については駅を造ると周囲に人工物ができるなどと話した。

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野口健はスバルラインを廃止して全員が1合目から登ればいいなどと話した。石田は富士山は自然遺産ではなく文化遺産なので持続可能な観光資源を残すという視点が必要で、いかに稼げるかなどといったところではない視点が重要などと話した。

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観光地化する“霊峰富士”

ビートたけしが「富士山は信仰対象としての山。気軽なハイキングではないと。それを売り物にする。日本的な考え方をもうちょっとアピールすべき」などスタジオコメント。

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