アルコール度数について解説。度数8%以上ストロング系と呼ばれるアルコール飲料について、ビール大手4社のうち2社は今後新商品を発売しない方針を明らかにした。一時はストロング系が販売シェア40%以上を占めていたが、今もなお25%。根強いニーズの背景について、吉野尚准教授は飲みきりタイプでコスパよく酔いたいという人に支持されていると指摘する。一方、手軽さゆえにアルコール依存症のリスクがあり注意が必要。お酒の市場規模は人口減少など背景に縮小傾向にあり、飲酒が多い20%の人々は全アルコール量の70%を消費している。アルコール関連の肝疾患死亡者数は25年間で2杯以上になる。生活習慣病リスク高める量を飲酒する人の割合は女性で上昇している。今年4月には飲酒に関するガイドラインが公表され、純アルコール量で健康へのリスクを示している。生活習慣リスクを高める量は、1日あたり男性40グラム以上、女性20グラム以上。大腸がんは1日あたり20グラム以上、高血圧は少しでも摂取したら。一方、ノンアルコール印象の市場規模が大きくなっている。外食業界でもノンアルコールは広がっている。このほか、ノンアルコール飲料に合わせた食べ物のメニューを独自に開発する大手居酒屋チェーンなどもある。消費者はあらかじめ量をキメて飲む、飲酒前、飲酒中に食事をとる、合間に水などアルコールの入っていないものを飲むなどするのが大切。