奈良県吉野町で行われたオフラインキャンプ。ネット依存の問題に詳しい大学教授などが8年前から各地で開いている。2泊3日の合宿に参加したのは小学生から高校生までの17人。スマホを預けた妃愛さんたち。自然の中で目いっぱい遊ぶ。スマホでは得られないリアルな体験を満喫する。キャンプ中、1日1時間だけスマホを使ってもいい時間があるが、妃愛さんはほぼ手にしなかった。リアルの楽しさを知ったあと、次はなぜスマホに依存してしまうのか考える。触りたくて触っているんじゃない。そう気付かせ、どうすればいいか導く。キャンプでは保護者どうしで悩みを共有する時間もある。母親の直子さんは親としての思いが伝わらないもどかしさを打ち明けた。専門家は子どもたちが自分からスマホを手放す時間を持てるように前向きなことばをかけることが大事だという。キャンプを通じて学んだのは子どもたちの自発を大切にすることだった。