1つ目は「究極カフェオレを追求する喫茶店」。やってきたのは喫茶店文化が盛んな名古屋市。1946年創業の老舗喫茶店「喫茶ツヅキ」。3代目店長・都築さんはコーヒーの産地にこだわり、中南米やアフリカなど豆のラインナップは約30種類。中にはジャコウネコのフンから取れる貴重なコーヒー「コピ・ルアック」も。独特なクセがあるが、酸味の中に甘さを感じられる一杯。そんな希少性の高いコーヒーも味わえる「喫茶ツヅキ」の一番人気は究極を追求したという「カフェ オーレ」(600円)。多いときには1日50杯出るという看板メニューだが、作り方が独特。実際に注文した人を見てみると、2つのポットと脚立を持った都築さんが登場。すると脚立の脚の間にお客さんがスタンバイ。脚立に都築さんが登ると約2メートル50センチの高さから熱々のコーヒーと牛乳を同時にカップに向けて流し込むというスタイル。「カフェオーレ」の発症・フランスでは、コーヒーとミルクを入れた2つのポットを両手に持ち同時にカップに注ぐのが一般的。そうすることでコーヒーとミルクが均一に混ざる。さらにより高いところから注ぐ”都築スタイル”には泡立ちが良くなるというメリットもある。45年前に父である先代が始め、当初は約1メートル30センチの高さ。そして試行錯誤の末2メートル5センチ時代を経て現在の高さにたどり着き、その技を都築さんも受け継いでいる。本当に味が異なるのか、実際に1メートル30センチ、2メートル5センチ、2メートル50センチで試し飲みしてみると「泡の密度が薄い気がする」とのこと。